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Q.親知らずを抜歯後に感染する事は、よくあることですか。
親知らずの抜歯後は、他の歯の抜歯後に比べて感染の頻度は、高いです。矯正装置が入っていると危険率は高くなります。抜歯すれば当然ですが、そこは穴(空洞)になっていて、そこに出血し、その血の塊が歯ぐきや骨の幼若な組織に変化し、元の状態に戻るのです。
抜歯後2~3日は、血の塊もしっかりしておらず、抜歯した穴からはがれてしまったりすることもあります。そうすると非常に感染しやすい状況になってしまいます。(1週間の抜糸の経過から)4~5日後からは、傷は安定してくるのですが、何しろその部分だけは生まれたての組織です。口の中は大量のバイ菌が住んでいます。口が開きにくかったりしても、空腹になるので食事もします。しかし、歯磨きがしにくかったりすることもあって、口の中は不衛生になりやすいです。抜歯したところでバイ菌が異常に増えやすい状態になります。それが今回最大の原因と思われます。
傷口の状態が分かりかねますが、口の中に穴がぽっかり開いている場合や表面は元のように閉じている場合があります。しかし骨の中は、まだ穴があるのです。食べかすや唾液がその穴の中に入り込んで、停滞するとバイ菌は繁殖しやすくなってしまいます。またその時体が疲れていたりして、抵抗力が多少とも落ちていると感染しやすくなります。
傷の消毒を病院でしっかりされていれば、心配はないと思います。ご自宅ではうがいと口の中の清掃(歯ブラシでの清掃)をしっかり行ってください。
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